古本検品の豆知識:ISBNにまつわる数字の話
こんにちは。
今回は古本の検品をする時に見ている数字の話を少ししてみようと思います。数字の話なので普段より少し難しいかもしれません。
皆さんは本を買う時、裏側にバーコードがあるのを見た事はあるでしょうか?
そのバーコードのそばに『ISBN』と書き添えられた13桁、あるいは10桁の数字が必ずあると思います。その数字は一体何なのかという話です。
これらは本の特定に使う数字で、略さずに言うと『International Standard Book Number』と呼ばれています。
この数字で検索をするとその本が機械的に探せるという便利なものです。
私たちはAmazonなどで古本の販売をするのですが、その本があるページを探す時にこの数字で検索して特定しています。

ところで、この数字に時々『X』という字が最後に付いている事があります。これは何故でしょうか?
答えから言ってしまうとこれは意味的には『10』なのですが、そうするとどうしてそうなるのかという話になりますね。
ISBNの最後の桁にはチェックデジットというものがあり、最後の桁から前の桁の数字を一つずつ、あるやり方に従って計算してどこか一部が間違っていた時にはチェックデジットも本来のものとは変わるので数字の間違いが分かりやすくなるというものです。
ISBNの計算、最後の方のステップの中に『計算した合計を11で割る』というものがあり、その時の余りが0?10の11個あるため、その表記する数の都合で必要な『数字』が『X』という事になります。
皆さんの棚にある本には『X』があるでしょうか?
少し探してみると面白いかもしれません。